日本で大衆点評をやる意味はある?中国最大の口コミサイト活用完全ガイド

公開日:2025年8月5日

更新日:2025年8月5日

「大衆点評って本当に効果あるの?」「rednote(小紅書)があれば十分では?」
訪日中国人観光客の回復に伴い、多くの飲食店・小売店が抱く疑問です。
結論から言えば、大衆点評は中国人の店舗選びに強い影響力を持ち、特にリピーター獲得口コミ資産形成においてredenote(小紅書)とは異なる価値を提供します。
本記事では、日本国内で大衆点評を運用する意義から具体的な活用法、rednoteとの使い分け、KOL連携、運用代行まで徹底解説します。


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目次

  1. 大衆点評とは?基本機能と現在の立ち位置
  2. データで見る大衆点評の影響力
  3. 日本で大衆点評をやる5つのメリット
  4. 大衆点評 vs 小紅書 使い分け戦略
  5. 店舗登録から運用開始までの手順
  6. 効果的な運用戦略8選
  7. KOL・美食達人との連携術
  8. 成功事例3選とKPI改善データ
  9. よくある失敗パターンと対策
  10. 運用代行の選び方と費用対効果
  11. よくある質問(FAQ)
  12. まとめ

1. 大衆点評とは?基本機能と現在の立ち位置

1-1. 大衆点評の基本概要

大衆点評(Dianping)は2003年創設の中国最大級口コミプラットフォームで、現在はMeituan(美団)グループの傘下にあります。
月間アクティブユーザー数は約6.8億人美団公式で、飲食店・エンターテイメント・ライフサービス全般の口コミ・予約機能を提供しています。日本では「中国版食べログ」と形容されることが多いため、飲食店向けと思っている方も多くいますが、実際はTripAdvisorやGoogle Mapレビューに近く、飲食店のみならず幅広い口コミサイトとして機能しています。

1-2. 主要機能

  • 口コミ・評価システム:5点満点の星評価+写真・動画レビュー
  • 店舗検索・予約:位置情報ベースの検索と即時予約
  • クーポン・特典:限定割引やポイント還元
  • ソーシャル機能:フォロー・シェア・コメント

1-3. 小紅書との棲み分け

小紅書が「発見・インスピレーション」重視なのに対し、
大衆点評は「実用性・信頼性」を軸とした情報収集ツールとしての色合いが強いです。

2. データで見る大衆点評の影響力

2-1. 訪日中国人の利用実態

日本政府観光局(JNTO)の調査では、訪日中国人の78.3%が滞在中に大衆点評を利用JNTO統計
特に飲食店選びにおいて、以下の順で参考にされています:

  1. 大衆点評の星評価・口コミ(78.3%)
  2. rednote(小紅書)の投稿・ハッシュタグ(65.1%)
  3. Google Maps・食べログ(34.2%)

2-2. 年齢層別利用傾向

年齢層 大衆点評利用率 小紅書利用率 主な用途
18-25歳 65% 89% トレンド発見→大衆点評で詳細確認
26-35歳 84% 72% 実用的な店舗情報収集がメイン
36-45歳 91% 45% 家族旅行での安心できる店選び

2-3. 購買決定への影響度

艾瑞咨詢(iResearch)のレポートによると、大衆点評の星評価が0.5点上がるごとに来店率が平均23%向上するというデータがあります出典

3. 日本で大衆点評をやる5つのメリット

3-1. 信頼性の高い口コミ資産形成

大衆点評の口コミは実名制かつ位置情報認証が必要なため、信頼度が高く評価されます。
良質な口コミが蓄積されることで、長期的な集客資産となります。

3-2. 30代以上の富裕層にリーチ

小紅書のメインユーザーがZ世代なのに対し、大衆点評は購買力の高い30-40代の利用率が高く、
客単価向上が期待できます。

3-3. 予約・決済機能との連携

アプリ内で予約から決済まで完結できるため、No-show率(予約したが来店しなかった率)が一般的な電話予約より40%低いというメリットがあります。

3-4. 地域密着型の検索優位性

「渋谷 日本料理」「新宿 居酒屋」など、エリア×カテゴリ検索でのSEO効果が高く、
競合店舗との差別化を図れます。

3-5. 小紅書との相乗効果

rednote(小紅書)で認知を獲得し、大衆点評で詳細情報を確認して来店決定、というダブルファネルを構築できます。


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4. 大衆点評 vs rednote 使い分け戦略

項目 大衆点評 rednote 推奨活用法
主要ユーザー 30-40代、実用重視 18-30代、トレンド重視 ターゲット年齢で使い分け
コンテンツ 店舗情報、メニュー、価格 体験、ストーリー、映え 情報は大衆点評、体験は小紅書
拡散力 低(口コミ中心) 高(バイラル性) 認知は小紅書、信頼は大衆点評
予約機能 予約導線は大衆点評メイン

4-1. 理想的な連携フロー

  1. rednoteでトレンド発信・話題化
  2. 大衆点評で詳細情報・口コミ蓄積
  3. 両プラットフォームで相互リンク誘導
  4. 来店後のUGC生成を両方で促進

5. 店舗登録から運用開始までの手順

5-1. 店舗登録プロセス

  1. アカウント作成:中国の電話番号またはWeChat連携
  2. 店舗情報入力:住所、営業時間、カテゴリ設定
  3. 認証書類提出:営業許可証、身分証明書
  4. 審査待ち:通常3-5営業日
  5. 店舗ページ公開:基本情報の最適化

5-2. プロフィール最適化のポイント

  • 店舗名:日本語+簡体字併記
  • カテゴリ:メインカテゴリ1つ+サブカテゴリ2つ
  • 写真:外観・内装・料理各5枚以上
  • 営業時間:中国時間併記、定休日明記
  • 決済方法:Alipay・WeChat Pay対応を強調

5-3. 初期設定で重要な項目

位置情報の精度が最重要です。GPS座標を手動調整し、
Googleマップとの整合性を確保してください。誤差があると検索結果に表示されません。

6. 効果的な運用戦略8選

6-1. 戦略①:口コミ促進インセンティブ

レビュー投稿者に次回10%割引デザート無料などの特典を提供。
ただし、評価の強要は規約違反のため注意が必要です。

6-2. 戦略②:写真コンテストの開催

「#店舗名美食摄影大赛」ハッシュタグで写真投稿を募集し、
優秀作品を店舗ページに掲載する権利を付与。

6-3. 戦略③:季節限定メニューの先行告知

桜の季節の特別メニューなど、日本らしさを前面に出した限定商品を大衆点評で先行発表。

6-4. 戦略④:多言語対応スタッフの紹介

中国語対応可能なスタッフの写真・プロフィールを掲載し、
言語不安を解消する安心感を提供。

6-5. 戦略⑤:価格透明化

メニュー価格を税込・サービス料込みで明記し、
「追加料金なし」を強調して信頼性を向上。

6-6. 戦略⑥:リアルタイム混雑状況

「現在の待ち時間:約15分」など、リアルタイム情報を更新し、
来店計画の参考にしてもらう。

6-7. 戦略⑦:文化的配慮の明示

ハラル対応、ベジタリアンメニュー、アレルギー対応など、
多様性への配慮を積極的にアピール。

6-8. 戦略⑧:アフターフォロー

来店後24時間以内に「ご来店ありがとうございました」のメッセージと
次回来店クーポンを送信し、リピート率を向上。

7. KOL・美食達人との連携術

7-1. 大衆点評KOLの特徴

大衆点評のKOLは「美食達人」と呼ばれ、以下の特徴があります:

  • フォロワー数よりレビューの質が重視される
  • 30代以上が多く、購買力が高い
  • 地域密着型でリピート訪問する傾向

7-2. KOL選定基準

項目 推奨基準 確認方法
フォロワー数 5,000-50,000人 プロフィール確認
レビュー数 500件以上 投稿履歴
平均いいね数 100以上 直近10投稿の平均
専門性 日本料理・居酒屋経験 過去投稿の内容

7-3. 連携企画例

  • 食べ歩きツアー:複数店舗を巡る企画でコスト分散
  • 料理教室:シェフが教える日本料理体験
  • 季節イベント:花見、紅葉狩りと連動した特別メニュー


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9. よくある失敗パターンと対策

9-1. 失敗パターン①:口コミ操作の発覚

問題:サクラレビューが発覚し、アカウント停止
対策:自然な口コミ促進に留め、評価の強要は厳禁

9-2. 失敗パターン②:情報更新の放置

問題:営業時間・メニュー変更を反映せず、顧客満足度低下
対策:週1回の定期更新スケジュール化

9-3. 失敗パターン③:中国語対応不備

問題:機械翻訳のみで不自然な表現、信頼性低下
対策:ネイティブチェックまたは運用代行活用

10. 運用代行の選び方と費用対効果

10-1. 運用代行が必要なケース

  • 中国語対応スタッフが不在
  • 大衆点評の機能を熟知していない
  • KOLネットワークを持たない
  • 定期更新のリソースが不足

10-2. 選定時のチェックポイント

  1. 実績:飲食店での成功事例数
  2. 体制:中国現地チームの有無
  3. 料金:初期費用と月額運用費の内訳
  4. レポート:KPI改善の可視化能力

10-3. 費用対効果の目安

月額運用費15万円で、中国人来店客数月50組増加
客単価1万円なら月間売上増加50万円

11. よくある質問(FAQ)

Q1. 大衆点評の登録は無料ですか?

A. 基本的な店舗登録は無料です。有料プランは広告配信や上位表示機能が利用できます。

Q2. rednoteだけでは不十分でしょうか?

A. 小紅書は認知獲得に優れますが、実用的な店舗情報や予約機能では大衆点評が優位です。両方活用することで相乗効果が期待できます。

Q3. 悪い口コミへの対応方法は?

A. 24~48時間以内に丁寧な返信を行い、改善点があれば具体的な対策を示すことが重要です。削除要請は逆効果になる場合があります。

Q4. 効果が出るまでの期間は?

A. 口コミが蓄積されるまで3-6か月、検索順位向上効果は6-12か月が目安です。

12. まとめ

大衆点評は確かに小紅書ほどのバイラル性はありませんが、信頼性の高い口コミ資産実用的な予約機能により、訪日中国人の店舗選びに大きな影響を与え続けています。
特に30代以上の購買力の高い層へのリーチと、リピーター獲得において独自の価値を提供します。
小紅書との使い分けを意識し、認知は小紅書、信頼は大衆点評という役割分担で運用することで、中国インバウンド集客の最大化が可能です。
運用リソースや中国語対応に不安がある場合は、専門的な運用代行の活用をご検討ください。

出典:日本政府観光局(JNTO)『訪日外客統計』、美団点評『2024年度レポート』、艾瑞咨詢『中国O2O市場洞察2024』ほか
※本記事は2025年6月時点の情報を基に執筆しています。最新のプラットフォーム仕様・法規制は公式サイトをご確認ください。

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Written by : Nakamura

backboys Founder。10年以上インフルエンサー・マーケティングに従事してきたスペシャリスト。 世界を代表するアーティストや、日本一有名なYouTuberなど、数多くのトップインフルエンサーと企業のコラボなどを手掛ける。

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